プレスリリース January 29, 2026

ドイツ銀行、2025年の財務目標を達成し、2025年通年および2025年第4四半期の過去最高益を計上

2025年通年は過去最高益

  • 税引前利益は、前年から84%増加し、97億ユーロ
  • 純利益は前年から倍増し、71億ユーロ

2025年の財務目標を達成

  • 税引後平均有形株主資本利益率(RoTE)1は10.3%
  • 費用収益比率は64%

2022年以降の資本分配(実施済みおよび提案)は累計85億ユーロ。これには2025年度分として提案された29億ユーロの分配が含まれます。

  • 1株当たり1.00ユーロ(19億ユーロ)の配当提案
  • 承認済みの10億ユーロの自社株の買戻し

純収益および取引高の前年からの継続的な成長

  • 2025年の純収益は、目標と一致して7%増加し、321億ユーロ
  • 2021年以降の複合年平均収益の伸び率は6%
  • プライベート・バンクおよびアセット・マネジメント全体で、純資金流入は780億ユーロ、運用資産の増加は1,240億ユーロ

健全な信用の質に伴い、通年ガイダンスに沿ったコスト削減を実現

  • 利息以外の費用は、営業関連以外のコストが86%減少したことを反映して前年から10%減少し、207億ユーロ
  • 調整済コストは、前年から1%減少し、203億ユーロ
  • 信用損失引当金は7%減少し、17億ユーロ

2025年第4四半期の税引前利益は過去最高

  • 税引前利益は、前年同四半期の583百万ユーロから増加し、20億ユーロ
  • 純利益は、前年同四半期の337百万ユーロから増加し、16億ユーロ
  • 収益は、前年同四半期から7%増加し、77億ユーロ
  • 利息以外の費用は、営業関連以外のコストの大幅な減少を反映し、前年同四半期から15%減少し、53億ユーロ

チーフ・エグゼクティブ・オフィサーのクリスティアン・ゼーヴィングは、「2025年に達成した記録的な業績は、ドイツ銀行のグローバル・ハウスバンク・モデルの強さと、お客様に提供する価値を証明するものです」とコメントしました。「当行は2025年の財務目標をすべて達成し、2022年以降これまでに実行・提案した85億ユーロの資本分配により、株主への当初のコミットメントを上回る見込みです。これは、私たちの戦略の次なるフェーズに向けた、最も強固な基盤となります。当行は、長期目標である「欧州チャンピオン」の実現に向けて、グローバル・ハウスバンクとしての規模拡大と、収益のさらなる向上に尽力してまいります。」

ドイツ銀行(銘柄コードXETRA:DBGn.DB/NYSE:DB)は、本日、2025年度の税引前利益が前年比84%増の97億ユーロとなり、過去最高益を計上したと発表しました。収益は、前年比7%増加の321億ユーロとなり、2025年の目標(約320億ユーロ)を達成しました。利息以外の費用は、207億ユーロとなり、ガイダンス(予想)の約206億ユーロと概ね一致し、前年比で10%減少しました。この減少の主な要因は営業関連以外のコストが86%減少したことであり、その大部分は2024年に計上された特定訴訟項目が(当期には)発生しなかったことを反映しています。


主要目標の達成

純利益は、2024年の業績の約2倍にあたる71億ユーロとなりました。当行の2025年通年の目標財務比率は、前年から大幅に改善し、当行の2025年の目標を達成しました。

  • 2025年の税引後平均有形株主資本利益率(RoTE)1は、2024年の4.7%(特定訴訟項目を除く場合には7.1%)から上昇して10.3%となり、10%超という当行の2025年の目標を達成しました。税引後平均株主資本利益率(RoE)1は、前年の4.2%から上昇して9.3%となりました。
     
  • 費用収益比率は、2024年の76%(前述の特定訴訟項目を除く場合には71%)から改善して64%となり、65%未満という当行の目標を達成しました。

2025年第4四半期の税引前利益は2024年第4四半期と比較して3倍超の増加となる20億ユーロとなり、第4四半期としての過去最高益を記録しました。この進展は、収益が7%増加して77億ユーロとなったことに加え、主に前述の前年同四半期に計上された特定訴訟項目が再発しなかったことにより利息以外の費用が15%減少して53億ユーロとなったことを反映しています。

2025年第4四半期の純利益は、2024年第4四半期の337百万ユーロから増加し、16億ユーロとなりました。2025年第4四半期の税引後RoTE1は、前年同四半期の0.7%から上昇して8.7%となった一方、税引後RoE1は前年同四半期から0.6%上昇して7.8%となりました。2025年第4四半期の費用収益比率は、前年同四半期の86%から改善して69%となりました。


株主への追加の29億ユーロの資本分配を提案

経営陣は、2026年5月の年次株主総会において、2025年の配当を、2024年の1株当たり0.68ユーロから約50%増配して、1株当たり1.00ユーロ(19億ユーロ)とすることを提案する予定です。また、当行は、2025年における10億ユーロの追加の自社株の買戻しについて慣行上の承認をすでに取得しています。これらの施策を合わせると、株主への累積資本分配額はさらに29億ユーロ増加し、配当性向50%という当行のコミットメントと一致した2025年度の還元規模となります。

これにより、2021年から2025年の会計年度に関連し、2022年から2026年に支払われたまたは支払われる予定の累積資本分配額は85億ユーロに達し、当行の当初の目標である80億ユーロを上回ることになります。当行は、慣行上の承認を条件として、2026年下半期に追加の資本分配を行うことを目指しています。

チーフ・ファイナンシャル・オフィサーのジェームス・フォン・モルトケは、次のように付け加えました。「2025年はドイツ銀行にとって成果の年でした。グループ全体および全事業において、10%を超えるRoTE目標を達成しました。当行が掲げた野心的な目標どおりに、収益のモメンタムと事業成長を維持することができています。コスト管理を継続し、業務効率化によって生み出した資金をさらなる投資に充てつつ、コスト目標も達成しました。健全な資本管理により、自己資本比率の強化と株主還元の拡大を両立させています。これらすべての成果は、将来の目標達成に向けた力強い出発点となります。」


グローバル・ハウスバンク:2025年おいて全体にわたり堅調

ドイツ銀行の全4事業部門が2025年に2桁の利益成長、大幅な費用収益比率の向上を遂げ、税引後RoTE1は10%超を達成しました。

コーポレート・バンク:税引前利益は、前年から24%増加して26億ユーロ

  • RoTE1は15.3%(2024年:12.7%)、RoE1は14.1%(2024年:11.9%)
  • 費用収益比率は62%(2024年:67%)

インベストメント・バンク:税引前利益は、前年から20%増加して40億ユーロ

  • RoTE1は11.2%(2024年:9.4%)、RoE1は10.8%(2024年:9.1%)
  • 費用収益比率は58%(2024年:63%)

プライベート・バンク:税引前利益は、前年から95%増加して23億ユーロ

  • RoTE1は10.5%(2024年:5.1%)、RoE1は10.1%(2024年:5.1%)
  • 費用収益比率は70%(2024年:78%)

アセット・マネジメント:税引前利益は、前年から55%増加して983百万ユーロ

  • RoTE1は29.1%(2024年:18.0%)、RoE1は12.9%(2024年:8.0%)
  • 費用収益比率は59%(2024年:69%)


グローバル・ハウスバンク戦略の加速化:すべての分野における施策の着実な実行が、次なる成長フェーズに向けた強固な基盤を構築

ドイツ銀行は、2025年において、加速化を進めてきたグローバル・ハウスバンク戦略のすべての柱において目標に沿った成果を達成しました。

  • 収益の伸び率:2025年の純収益は、約320億ユーロという当行の2025年の目標と一致し、前年比7%増の321億ユーロとなりました。2021年から2025年末にかけての複合年平均収益の伸び率は6.0%となり、5.5%から6.5%とする当行の目標範囲の中央値となりました。
     
  • 業務効率:ドイツ銀行は、計画どおり2025年末までに、25億ユーロの業務効率化プログラムを完了しました。かかる施策には、ドイツにおける当行のプラットフォームの最適化、および特に顧客対応以外の業務における従業員削減が含まれます。
     
  • 資本効率:ドイツ銀行の資本効率化プログラムにより、リスク・ウェイテッド・アセット(RWA)削減効果は2025年末までに累計310億ユーロに達し、2025年末までに250億ユーロから300億ユーロとする目標範囲の上限を超える水準となりました。これらの資本効率化は、2025年末現在のCET1資本比率が2024年末現在の13.8%から14.2%へ上昇することに寄与しました。

2025年11月、ドイツ銀行は、2026年から2028年に向けた戦略「グローバル・ハウスバンクとしての規模拡大」および財務・資本目標を発表しました。当行は、焦点を絞った成長、厳格な資本管理および規模拡大が容易なオペレーティング・モデルを通じた価値創出の加速化を目指し、2028年において税引後RoTEを13%超、費用収益比率を60%未満とすることを目標としています。当行はまた、2026年より配当性向を50%から60%に引き上げることを計画しており、さらにCET1資本比率が目標範囲である13.5%から14.0%を持続的に上回る場合には、余剰資本を活用および分配する方針です。

ドイツ銀行の長期目標は、主要セグメントにおけるリーダーシップ、市場をリードするリターン、深化し拡大したグローバルなプレゼンスおよびネットワーク、ならびにAIを活用したイノベーション重視の組織により、欧州チャンピオンになることです。当行の「グローバル・ハウスバンクとしての規模拡大」戦略および2026年から2028年の目標の詳細については、https://investor-relations.db.com/reports-and-events/other-presentations-and-events#tab-container-1-investor-deep-dive-2025-2をご参照ください。


2025年通年の事業成長および取引高の増加は目標と一致

2025年通年の純収益は、前年比7%増の321億ユーロとなりました。これには前年比5%増の109億ユーロの純手数料およびフィー収益が含まれます。また、主要な銀行業務セグメントの純利息収益は、預金高の伸びを反映して、2%増加して137億ユーロとなり、引き続き堅調でした。

プライベート・バンクおよびアセット・マネジメントの運用資産は2025年通年において、780億ユーロの純資金流入を含め、1,240億ユーロ増加しました。これは当該事業の将来的な収益成長を牽引するものと期待されます。

2025年第4四半期の純収益は、前年同四半期比7%増の77億ユーロとなり、第4四半期としては2014年以来最高の収益を達成しました。


当行の各事業部門の収益の業績

コーポレート・バンク:

  • 2025年通年の純収益は、前年比1%減の74億ユーロとなりました。かかる減少は、主として為替レートの変動および純利息収益の減少によるものでしたが、純手数料およびフィー収益の5%の増加により一部相殺されました。預金マージンの縮小は、2025年中に170億ユーロ(5%)増加して3,290億ユーロとなった預金ボリュームの成長によって一部補われました。コーポレート・トレジャリー・サービスの収益は前年から1%増加して42億ユーロ、機関投資家向けサービスの収益は2%減少して19億ユーロ、およびビジネス・バンキングの収益は7%減少して13億ユーロとなりました。
     
  • 2025年第4四半期の純収益は、前年同四半期から2%減少して18億ユーロとなりました。預金マージンの正常化、および為替レートの逆風による影響は、金利ヘッジ、2025年第4四半期中の250億ユーロの預金増加(特に普通預金の強力な伸び)ならびに純手数料およびフィー収益が前年同四半期から4%増加したことにより、一部相殺されました。コーポレート・トレジャリー・サービスの収益は、前年同四半期からほぼ横ばいの10億ユーロでしたが、機関投資家向けサービスの収益は、5%減少して455百万ユーロとなり、ビジネス・バンキングの収益は、4%減少して318百万ユーロとなりました。

インベストメント・バンク:

  • 2025年通年の純収益は、前年比9%増の115億ユーロとなりました。債券および為替(FIC)の収益は13%増加して96億ユーロ(FIC市場は13%増加し、FICの資金調達業務における収益は12%増加)となりました。インベストメント・バンキングおよび資本市場の収益は、6%減少して19億ユーロでしたが、年初のレバレッジド・デット・キャピタル・マーケッツのエクスポージャーの時価評価損を調整した場合にはほぼ横ばいでした。債券オリジネーションの収益は、14%減少して11億ユーロとなりました。これは、株式オリジネーションにおける21%増の225百万ユーロ、およびアドバイザリー収益の1%増の536百万ユーロによる成長分を打ち消す結果となりました。
     
  • 2025年第4四半期の純収益は、前年同四半期から5%増加して25億ユーロとなりました。FICの収益は、ボラティリティの低下にもかかわらず、6%増加して第4四半期として過去最高の20億ユーロとなりました。FIC市場の収益は、主に外国為替およびエマージング・マーケッツの成長に牽引され、7%増の11億ユーロとなりました。FICの資金調達業務における収益は、2025年を通じた継続的なモメンタム、および重点的なバランスシートの活用を反映し、6%増の881百万ユーロとなりました。インベストメント・バンキングおよび資本市場の収益は、非常に好調だった前年同四半期と比較して、アドバイザリーの収益が9%減少したことに一部起因し、4%減少して495百万ユーロとなりました。債券オリジネーションの収益の6%の減少は、株式オリジネーションの23%の成長をほぼ相殺しました。

プライベート・バンク:

  • 2025年通年の純収益は、前年から3%増加して97億ユーロとなりました。純利息収益は7%増の62億ユーロとなり、純手数料およびフィー収益は1%増加して30億ユーロとなりました。パーソナル・バンキングの収益は、前年から1%増の53億ユーロとなりました。預金収益および投資商品の成長が、貸出金収益の減少を相殺しましたが、モーゲージ業務の一部を最適化し、付加価値分野に一層注力するという戦略的決定を反映しています。ウェルス・マネジメントの収益は主に投資商品収益、および預金の成長により6%増の44億ユーロとなった一方、貸出金はほぼ横ばいでした。運用資産は、270億ユーロの純資金流入に一部支えられ、2024年末比で510億ユーロ増加して、6,850億ユーロでした。
     
  • 2025年第4四半期の純収益は、前年同四半期から3%増の24億ユーロとなりました。パーソナル・バンキングの収益は、前年同四半期比で1%減少し14億ユーロとなりました。ウェルス・マネジメントの収益は、前年同四半期比で10%増加して11億ユーロとなりましたが、これは主に預金収益および投資商品収益の成長により牽引されたもので、一方で前年同四半期である2024年第4四半期は特定のヘッジ費用の影響を受けていました。運用資産は、20億ユーロの純資金流入を含め、さらに100億ユーロ増加しました。

アセット・マネジメント:

  • 2025年通年の純収益は、前年から16%増加して31億ユーロとなり、2018年におけるDWSの新規株式公開以来、年間で最高となりました。マネジメント・フィーは、5%増加して26億ユーロとなりました。運用報酬および取引手数料は、オルタナティブ・インフラストラクチャーからの運用報酬の認識を反映して2倍超となり、318百万ユーロとなりました。その他の収益は、保証商品の有利な評価により、前年の23百万ユーロから増加し、162百万ユーロとなりました。運用資産は、主に510億ユーロの純資金流入に支えられ、2024年末比で730億ユーロ増加し、1兆850億ユーロとなりました。
     
  • 2025年第4四半期における純収益は、前年同四半期から25%増加し、888百万ユーロとなりました。マネジメント・フィーは、主にパッシブ商品の平均運用資産の増加を反映して、前年同四半期比で4%増の674百万ユーロとなりました。運用報酬および取引手数料は、マルチアセット資金からの好調な運用報酬が継続したこと、およびインフラ投資の運用報酬の増加を反映して、173百万ユーロと大幅に増加しました。その他の収益は、前述の要因により、大幅に増加して41百万ユーロとなりました。2025年第4四半期の運用資産は、市場のパフォーマンスおよび100億ユーロの純資金流入により、300億ユーロ増加しました。


利息以外の費用:ガイダンスどおりに前年比で減少

2025年通年の利息以外の費用は、前年から10%減少し、206.6億ユーロとなり、当行の通年予測である約206億ユーロと一致しました。

  • 営業関連以外の項目を除く調整済コストは、前年比1%減の203億ユーロとなり、コストガイダンスと一致しました。当行の業績を反映した変動報酬費用は増加したものの、IT、専門的サービスおよびその他の経費の削減により相殺されました。
     
  • 営業関連以外のコストは、2024年通年の26億ユーロから86%減少し、362百万ユーロとなりました。この減少は、主に2024年通年の特定訴訟項目に関する訴訟費用が大幅に減少したことによるものです。

2025年第4四半期の利息以外の費用は、前年同四半期から15%減少して53億ユーロとなりました。

  • 調整済コストは、前年同四半期から3%減少して51億ユーロとなり、コストガイダンスと一致しました。
     
  • 営業関連以外のコストは、特定訴訟項目の大幅な減少ならびに再編および退職費用の減少の両方を反映して、前年同四半期の945百万ユーロから減少して168百万ユーロとなりました。

ドイツ銀行は、2026年第1四半期より調整済コスト、および営業関連以外のコストの個別報告を廃止する予定です。
2025年末現在、従業員(常勤相当)は、89,879名となり、2024年末現在と比較し実質的に横ばいとなりました。2025年第4四半期においては、従業員(常勤相当)は、451名減少しました。これは、2025年第4四半期における離職者が新規採用および外部スタッフの内部雇用による増加分を上回ったことによるものです。


信用の質:2025年通年の引当金は7%減少

信用損失引当金は、2024年通年の18億ユーロ(貸出平均残高の38ベーシスポイント)から7%減少し、17億ユーロ(貸出平均残高の36ベーシスポイント)となりました。

2025年第4四半期の信用損失引当金は、2025年第3四半期から5%減少、また前年同四半期の420百万ユーロから6%減少し、395百万ユーロ(貸出平均残高の33ベーシスポイント)となりました。

不良債権(ステージ3)に対する引当金は、532百万ユーロとなり、2025年第3四半期の357百万ユーロ、および前年同四半期の415百万ユーロから増加しました。前四半期比でのステージ3の進展は、コーポレート・バンクにおける引当金が過去数四半期よりも高水準であったこと、インベストメント・バンクの商業用不動産セクターにおける個別案件(シングル・ネーム)への引当金、および2025年第3四半期にプラスの影響を与えたモデル改定後のプライベート・バンクの引当金の増加を反映しています。

ステージ3に対する引当金の増加は、正常(ステージ1および2)債権に対する、137百万ユーロの引当金の戻入れにより一部相殺されました。当該戻入れは、2025年初頭と比較してマクロ経済の見通しが改善し、ポートフォリオのプラスの効果を反映していますが、オーバーレイ(モデル外の追加引き当て)の増加により一部相殺されました。


強固な資本創出が29億ユーロの追加分配を後押し

2025年末現在の普通株式等Tier1(CET1)資本比率は、2024年末現在の13.8%から上昇し、14.2%となりました。収益性の増加によるオーガニックな自己資本の創出が、2025年通年の資本分配およびクーポンの支払いの増加、規制上の影響ならびに事業成長による、複合的な影響を相殺しました。

2025年度中に、当行は2024年比50%増配となる23億ユーロの資本分配を実施しました。これには、1株当たり0.68ユーロ(総額で13億ユーロ)での2024年度の配当および、10億ユーロの自社株の買戻しが含まれ、2022年以降支払われた累積分配額は56億ユーロとなります。

ドイツ銀行は、前述のとおり、本日までに2026年における29億ユーロの追加的な資本分配を提案しています。これにより、2021年から2025年の会計年度に関連し、2022年から2026年にかけて支払済み、または支払予定の累計分配額は、85億ユーロとなり、当行の当初の目標である80億ユーロを上回ることになります。当行は、慣行上の承認を条件として、2026年下半期にも追加の資本分配を実施することを目指しています。

2025年第4四半期の当行のCET1比率における14.5%から14.2%への推移は、主に予想されていた規制上の影響を反映したものです。これには、2025年末における未実現損益である「OCIフィルター」(自己資本要求規則(CRR)第468条の経過措置)の適用終了や、2025年6月に公表された欧州銀行監督局(EBA)の改訂版ガイダンスに沿った、オペレーショナル・リスクRWA計算の年次更新が含まれます。また、2025年第4四半期における推移は、マーケット・リスクの水準の正常化、および信用リスクRWAの増加も反映されています。当該影響は、強力な自己資本の創出、および2025年第4四半期に実施された証券化取引により一部相殺されました。かかる取引により、当行の資本効率化プログラムに関連するRWA削減効率は310億ユーロに達し、2025年末までの目標範囲である250億ユーロから300億ユーロを上回りました。

2025年第4四半期のレバレッジ比率は、2025年第3四半期から横ばいの4.6%となりました。これは、前述の未実現損益に対する資本フィルターの適用終了を反映したものです。年末の現金残高の増加、および証券金融取引の増加に牽引され、レバレッジ・エクスポージャーが上昇しましたが、2025年第4四半期におけるAT1証券の発行を含むAT1資本証券の増加により相殺されました。


流動性および資金調達の強靭性

流動性カバレッジ比率は144%となり、規制要件である100%を上回り、余剰額は800億ユーロとなりました。安定調達比率は119%となり、当行の目標範囲である115%から120%の範囲内にあり、必要水準を1,060億ユーロ上回る余剰を確保していることを示しています。

2025年末現在の預金残高は、2024年末比で260億ユーロ増加して6,920億ユーロとなりました。これには、コーポレート・バンク(特にコーポレート・キャッシュ・マネジメント事業)およびプライベート・バンクにおける事業基盤の強みを反映した、2025年第4四半期における290億ユーロの増加が含まれています。


サステナブル・ファイナンス:非常に好調な2025年第4四半期を経て、2020年以降の取引高2が4,710億ユーロに到達

2025年第4四半期のサステナブル・ファイナンス、およびESG投資の取引高(DWSを除きます。)2は310億ユーロとなり、当行がこれらの取引高の追跡を開始した2020年以降2番目に高い四半期となりました。これにより2025年の合計は980億ユーロとなり、2021年以降最高の年間取引高となりました。また、2020年1月1日以降の累積取引高は合計4,710億ユーロとなりました。

2025年第4四半期におけるドイツ銀行の各事業部門は、以下のとおり貢献しました。

  • コーポレート・バンク:サステナブル・ファイナンスの取引高は70億ユーロとなり、2020年1月1日以降のコーポレート・バンクの累積取引高を910億ユーロに引き上げました。
     
  • インベストメント・バンク:200億ユーロのサステナブル・ファイナンシング、サステナブル関連資本市場発行、およびマーケット・メイキングにより、2020年1月1日以降の累積取引高は2,910億ユーロとなりました。
     
  • プライベート・バンク:運用中のESG資産および新規顧客向け融資で40億ユーロの成長を達成し、2020年1月1日以降の累積取引高は800億ユーロとなりました。

2025年11月、ドイツ銀行は2020年から2030年末までの期間における累積9,000億ユーロのサステナブル・アンド・トランジション・ファイナンスの新たな目標を発表しました。この目標は、当行の2020年1月1日以降のサステナブル・ファイナンスおよびESG投資の取引高を含み、世界的な変革の中で顧客にとって信頼できるパートナーとしてのドイツ銀行の役割を強化します。当行はさらに2027年末までに300件の自然関係の取引を促進するという目標も設定しました。

ドイツ銀行はグローバル環境情報開示プラットフォームであるCDPで初めてAリスト入りを達成しました。ドイツ銀行は、CDPが世界中の全セクターにおいて評価した企業の上位4%に含まれています。

2025年第4四半期における主な取引は、以下のとおりです。

  • チャイナ・ウォーター・アフェアーズ・グループ・リミテッドによる150百万米ドルの5年債ブルーボンドの共同グローバル・コーディネーターを務めました。取得資金調達額に相当する額が、同社のグリーン・アンド・ブルー・フレームワークのもと、安全な水、または衛生設備といった適格プロジェクトの融資または借換えに充てられます。
     
  • インテリハブ・グループに対し、認証グリーン・ローンにおける30億豪ドルの借換えおよび増枠を実施しました。これは、2025年最大のCBI2グリーン・ローン認証でした。この資金調達は、オーストラリアおよびニュージーランドにおけるスマートメーターおよびエネルギー機器の大規模な導入を支援し、インテリハブが2030年までに現在3百万世帯超である対象世帯数を2倍超に拡大することを可能にします。
     
  • ドイツ・フリックストレインによる30編成の高速かつ、省エネルギー型の電気列車車両の資金調達をするシニア・クレジット・ファシリティにおける共同リード・アレンジャーを務めました。これは環境に優しい交通機関に対する需要増加に一致し、2032年までに排出強度(gCO2e/pkm)を最大41%削減するといったフリックスの目標を支援しています。


1 本項目およびその他のGAAP以外の財務的測定尺度の詳細については、以下の「GAAP以外の財務的測定尺度の使用について」および2025年第4四半期補足財務データ(英文)の15頁から22頁をご参照ください。

2 累積ESG取引高には、コーポレート・バンク、インベストメント・バンク、プライベート・バンクならびにコーポレートおよびその他における、2020年1月1日から当四半期末までのサステナブル・ファイナンス(フロー)およびESG投資(ストック)が含まれています。対象となる商品には、資本市場における発行(ブックランナーを務めた分のみ)、マーケット・メイキング活動(適格在庫債券の年間平均取引高)、サステナブル・ファイナンス、当四半期末現在の運用資産および当四半期末現在の年金制度資産(総資産)が含まれます。累積取引高および目標には、DWSにより別個に報告される、DWSのESG運用資産は含まれません。

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